いや、どうでもいいんだけどよ…
…はっきりいって疲れる







見知らぬ土地に飛ばされて数日。
同じように飛ばされてきた奴と行動するようになった。
だがこのメンツ…

「あい〜〜〜〜っ!!」
「あっテメェ!その肉は俺のだっ!!」

まず筆頭として騒がしい奴ら。
原始人のポゴと自称最強の格闘家の高原。
まぁ別に肉の取り合いなんて微笑ましいもんだ。
俺がいたちびっこハウスじゃおやつの取り合いなんて日常茶飯事だし。

問題はただひとつ。

「っのやろ…もう勘弁ならねぇ!!大激怒岩盤割りぃぃっ!!!」
「あい〜〜っ!!!(ドデゲスデン)」

頼むから最強技で喧嘩すんなよ。
まぁ体力も力も高いからお互いは平気だろうが。
まわりにしてみりゃすげぇ迷惑。
すでに辺りには高原の技で出来た岩の欠片が散乱している。
あとで片付けるのが大変なのはこいつら分かってるはずなのに。
知力の低いこいつらに期待するだけ無駄か。
それで怪我を治すのは結局俺かキューブに頼むわけだし。

キューブ…かなり未来から来たロボット。
作業用ロボットらしいが何故か武器がついている。
こいつは逆に何も喋らない。
正しくは喋れないのだが…未来から来たならそのぐらい出来たって…。
出来るのは電子音を鳴らすのとくるくるまわったりすること。
それで意思の疎通を図ろうとするのはすげぇけど…。
喋れる喋れないはともかく喋ろうとしない奴もあれだが。

喋ろうとしないのはサンダウンだ。
明らかに西部劇に出てくるようなおっさん。
凄腕のガンマンらしく戦闘じゃ頼りになる。
そして極端に無口。
いきなり銃を撃って喧嘩を止めることもある。
それはありがたいと思う。
俺ははっきり言って力ずくじゃ無理だし。
けど治すのは俺なんだけどよ。
最強ダメージ喰らわすから即行で落ちる2人。
治すのがまた手間がかかって…。

「どうしたでござる?」

声をかけられて考えを止める。
隣に座っている朧丸が心配そうな顔をしている。

「あ、いや、何でもねぇよ」
「どうせあいつらの喧嘩のことだろ?」

横から口を出してきたのはレイだ。
中国の古い拳法、心山拳の師範らしい。
まぁこのふたりはいたって普通の部類かもしれない。
朧丸は無口だが最近は結構喋るようになった。
レイは根が姉御肌というか…はきはきしてて悪い感じじゃない。
大抵あの2人の喧嘩を止めるのはレイだしポゴに懐かれてるし。
そのかわり口が悪い。女のクセに。
そんなこと口に出したら奥義で即行で殺られるから言わないけどな。
朧丸は…そう悪いところはないと思う。
何だかんだいって結構心配性だったりするところもあるが。
戦闘面でも頼りになるし、意外と優しいし。
それを表に出さないだけで、誤解はされそうだけど。
…いきなり背後に立ったりすると怖いぐらいか、多分。

よくよく考えると変なメンツだ。
もちろん俺を含めて…俺が一番変なのかもな。
超能力を使うやつなんてそう簡単にはいないしな。
この力のおかげでポゴやキューブとも意思の疎通が少しは出来るし。
というか俺がいなければキューブはまずかったんじゃないか…?
機械なんて使えそうな奴は限りなくいないし。
俺より少し前の時代の高原はそういうの明らかに駄目っぽいし。
意外と何とかなってたりするかもしれないけどな…。

「オラオラァッ!!もういっちょ大激怒岩盤割りぃっ!!」
「あい〜っ!!!!」




…テメェらいい加減にしやがれ!ホーリーイメージ!!!




注釈
ホーリーイメージ
 敵にあらゆるステータス異常を引き起こし
 手足技を封じるアキラ最強の技。
ちなみに足を封じられると動くことも不可。





「いきなり何しやがる!」
「こっちが考え事してるときに騒ぐんじゃねぇよ!!」
「あい〜っ(不満らしい)」
「うるせぇ!しばらく固まってろ!」





「やっと終わったね」
「今日はアキラ殿でござったな」
「…(くるくるまわっている)」





…そんな日々を送っている